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2024.08.03

子供の歯並びが悪くなる癖や習慣とは?歯科矯正治療が必要?

こんにちは!宮の沢エミル矯正歯科です。

お子さんの歯並びが心配で、矯正治療をさせた方が良いのかな?と考えているママパパも多いのではないでしょうか?
歯並びは遺伝以外に癖や習慣が影響する場合も多く、特に幼少期は歯並びが決まる時期なので早めに改善していくことが大事なんです!
今回は歯並びに影響する癖や習慣を解説いたしますので、紹介する習慣が見られたらぜひ改善してあげて下さいね!

舌癖

口元や歯並びが決まるのは6歳頃?

今回の内容の前提として、お子さんの健康な口腔機能を育てることは、その後の口元や歯並びにも大きく影響します。

具体的な口腔機能について、厚生労働省が以下の様に説明しています。

『口腔機能は捕食(食べ物を口に取り込むこと)、咀嚼、食塊の形成と移送、嚥下、構音、味覚、触覚、唾液の分泌などに関わり、人が社会の中で健康な生活を営むための必要な基本的な機能です。』

※厚生労働省e-ヘルスネット「口腔機能の健康への影響」より抜粋

口腔機能の健康への影響

生活に必要なこれらの機能は乳幼児期の0~6歳頃に急成長し、この時期は口の周りの機能や口元にも大きく変化が現れます。基本的な口腔機能はもちろん、口元や歯並びも決まる大事な時期ということがわかりますね。

口腔周囲筋の発達が歯並びに影響

口腔機能が正しく発達しないと『うまく噛めない』『飲み込めない』『口呼吸になる』などの症状が現れ、ゆくゆくは歯並びや身体の成長にも影響します。
口腔機能の発達には「口腔周囲筋」の活躍が欠かせません。口腔周囲筋とはその名の通り舌や唇、頬など口周りの筋肉で、この筋肉が正しく機能することで正しい咀嚼や呼吸が行われます。
お口の悪い癖や習慣があると口腔周囲筋の力が十分に機能せず、口元や歯並びに悪影響を及ぼすのです。

顎の成長と歯並びの関係

顎もこの時期に大きく成長します。歯並びは顎の大きさによってスペースが決まるため、顎の成長は歯並びに重要な影響を与えます。
一般的に上顎の成長は10歳頃まで、下顎の成長は18歳頃までと言われています。
このように乳幼児期~幼少期にかけて口腔機能と顎が急速に成長する時期です。

この時期にお口の癖や習慣が長く続くと、口元や歯並びに影響が出てきますので、意識してお子さんを見守り健康で正しい口腔機能を育てることがポイントなんです!

歯並びに悪影響な『舌癖』って?

歯並びに悪い影響が出てしまう癖が『舌癖(ぜつへき)』です。

舌癖とは上下の歯の間に舌を出して噛んでいたり、舌で歯を押し付けていたりするなど無意識に舌が変な位置にある状態の習癖です。
常に舌で歯を押し出すような恰好のため、歯や顎に負荷が掛かってしまう原因になります。

舌癖で起きる悪影響

舌癖は見た目、口腔機能に様々な悪影響があります。

①上顎前突(出っ歯)

舌で歯を押し出してしまうことで前歯が前突し出っ歯の原因になってしまいます。
上の前歯だけでなく、下の前歯が突出する場合もあります。

②不正咬合

上下の歯の間に舌を出している状態が続くと、上の前歯と下の前歯に隙間ができて噛み合わなくなり『開咬(かいこう)』の状態になります。
食事の際など前歯で物を噛みきることが困難になり、結果として奥歯や顎に負担が掛かる原因になります。

③口腔内乾燥・虫歯のリスク

上顎前突、開咬などの歯列不正は唇が閉じにくくなるため、口呼吸になりがちです。
口呼吸が続くことで唾液の分泌量が減り口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因にもなります。

④顔の骨格の変化

顎にも負担が掛かるので、顔の骨格にも影響が出ます。口元が出てしまうなどの原因にもなります。

⑤発音が困難になる

舌が正しい位置に収まらないと、舌足らずな話し方になり発音が困難になります。
発音がはっきりしないので言語の発達にも影響する場合があります。

舌癖の原因

舌癖の原因は大まかに3つ挙げられます。

①指しゃぶり

指しゃぶりが長期間癖になると、前歯に隙間が出来てしまい、その隙間に舌を出すのが癖になってしまう事があります。
3歳くらいまでの指しゃぶりは影響はありませんが、5歳以降も指しゃぶりが続く場合、顎の骨格にも影響を与えてしまうので、ストレスを与えない程度に徐々に止めさせてあげる必要があります。

②口呼吸

アレルギー性鼻炎など何らかの原因で慢性的な鼻詰まりがある場合、鼻呼吸がしづらく口呼吸が癖になってしまいます。口が開いた状態が長いと口腔周囲筋の力も弱くなり、舌の位置が低くなる『低位舌』になってしまいます。

③ストレス

ストレスや不安を感じていると、舌癖が現れることがあります。
ストレスは他にも歯ぎしりや噛みしめなど様々な歯並びに悪影響を及ぼしてしまいます。

指しゃぶり

 

異常嚥下癖(いじょうえんげへき)とは?

舌癖のもう一つの種類に、異常嚥下癖があります。
食べ物や唾を飲み込む際、通常は舌で上あごを押して飲み込むのに対し、異常嚥下癖の場合、舌で前歯の裏側を押し出しながら飲み込む状態になります。
食事以外にも、人は無意識に唾液なども含め1日に何百~何千回と飲み込む動作を行っています。常に歯が押されている状態なので上顎前突や開咬の原因にもなり、改善の必要があります。

癖を改善するMFTとは?

MFTとは『口腔筋機能療法』のことで、舌・唇・頬など口周りの筋肉を正常に働くように改善し、癖や習慣を取り除いていく訓練法で、主に矯正治療と併せて行われます。
歯並びをきれいに改善したとしても、お口の癖や悪習慣が残っていると歯並びが後戻りし、悪化する原因にもなります。
口周りの筋肉の癖の改善や、正常な筋肉の働きを得ることで、歯並びがキレイに整うだけでなく咀嚼・嚥下機能の改善といった効果があるんです!

マウスピースでMFT?『プレオルソ』

当院では、MFTの一環として『プレオルソ』も取り入れています。

プレオルソとは、3歳~10歳位までのお子さんに特化した機能的マウスピース型矯正装置です。メリットとして

・柔らかいシリコン素材のため痛みや違和感が少ない

・就寝時と日中1時間のみと装着時間も少なく、取り外しが可能で清潔な口腔内を保てる

・噛み合わせや筋肉のバランスを整える効果が期待できる

などがあり、マウスピースの形状によって、指しゃぶりの改善や口呼吸の改善にも効果が期待できます。

プレオルソ

MFT・歯並びに関してはご相談を

プレオルソはあくまでも補助的な装置で、プレオルソだけで本格的に歯並びを改善するのは難しいです。

MFTには段階的にいくつかのトレーニング法がありますので、トレーニング法で舌の正しい位置や飲み込み方を習得するためにも、十分な知識や経験のある矯正歯科専門医院である当院へお気軽にご相談下さい。

まとめ

今回はお子さんの歯並びに影響する癖について解説しましたが、いかがでしたか?
舌癖は歯並び以外に嚥下機能にも関わり健康面にも影響するので、心配されるママパパもいらっしゃるかもしれませんが、あまり神経質にならず見守り、長期間癖が続いたりお口の変化があるようでしたら、お気軽に当院へご相談下さい。

日本矯正歯科学会の認定医である院長が丁寧なカウンセリングと正確な診断で、お子様の矯正治療をサポートいたします!

札幌の小児矯正でプレオルソ対応の矯正専門歯科医院なら宮の沢エミル矯正歯科|床矯正やインビザライン・ファースト

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